医師の残業はなぜ書類作成で増えるのか——カルテ・診療記録の負担と、現実的な軽減策
外来が終わっても帰れない——その残業が診療そのものではなく記録づくりで膨らんでいるなら、最初に見直す価値があります。公的データから勤務医の書類負担を整理します。
残業理由の上位に「書類作成」
厚生労働省の過労死等防止対策白書(2018年版)が引く2017年の病院勤務医労働実態調査では、時間外労働の理由として「診断書、診療録、処方せんの作成」が57.1%。救急・緊急対応(57.0%)と並ぶ上位でした(出典: 厚労省白書、日本医事新報社)。一つひとつは数分でも、患者数を掛ければ相当な時間です。「治療の手を抜けない」のではなく「書く作業が終わらない」残業なら、工夫の余地は大きい。
2024年4月、医師にも上限規制
2024年4月から勤務医にも時間外・休日労働の上限規制が適用されています。原則のA水準は年960時間、特例のB・C水準でも年1860時間が上限で、月100時間以上が見込まれる場合は面接指導などの健康確保措置が求められます(出典: 厚労省パンフレット)。記録時間の圧縮は、個人の頑張りではなく組織のマネジメント課題になりました。
無床クリニックは加算の枠外
病院では医師事務作業補助者(クラーク)が書類を代行する仕組みが広がり、「医師事務作業補助体制加算」が支えます。ただしこれは入院基本料等への加算で、ベッドを持たない無床診療所は原則として対象外。書類負担が切実な外来現場ほど制度の後押しを受けにくい捻れがあります。
カルテを替えず、下書きを支える
無床クリニックに現実的な手は、電子カルテの入れ替え(費用・移行リスクが大きい)ではなく、いまの画面に記録の下書き作成を重ねる入力支援です。ModeNote.voiceはブラウザ拡張機能として既存のWebブラウザ型電子カルテ画面に録音UIを重ね、診察会話からSOAP形式の下書きを生成し、入力欄へ直接挿入します。乗り換えもコピペ転記も前提としません。
生成されるのはあくまで「下書き」です。記載内容の確認と記録の最終的な責任は医師にあり、白紙から書き起こす手間を減らす位置づけにとどまります。
仕組みの詳細はModeNote.voiceの紹介ページへ。自院の画面でどう動くかは、無料体験で実際に確かめられます。